原油価格の上昇とタイ経済 

タクシン首相 「7%の経済成長を確信」「タイ政府はタイの国民のために原油の上昇を抑える。消費者物価の動きを注視しているが、
農産物価格の上昇は農民には利がある。」5/22Nation

・ タイ中央銀行の見通し GDP6.8-7.6%のレンジに収束。NESDBは7%と見込む。

・ カシコン銀行(元タイ農民銀行)系の経済研究所 当初のGDP7.2%から6.5%に修正。最悪のケースでは5.5%に

・ リーマン・ブラザーズのエコノミスト Rob Subbarramanによると、原油1バーレルあたり5ドル上昇するとタイ経済は0.9%低下する

・ タクシン首相、英国サッカーチーム、リバプールを買収に

・ これまでたびたびタクシン首相の英国出張の際にサッカーチームの買収のうわさがあったが、このほど英国からチームの経営者が
来タイしてタクシン首相と協議。

・ タイ政府は宝くじ基金から30%を出資する意向。最初のアイデアは、スリヤ運輸相(タイ愛国党幹事長)が、
政権与党の任期上昇のためタイ人が好きなサッカーチームに出資してはどうかとタクシン首相に話したところ、それは面白いといって
交渉を始めた模様。タクシン首相は「サッカーくじなどギャンブル禁止するのは難しい、むしろ法律で規制をすべき」との意見。
新聞のコラムでは「政治的な背景は、不明だが、タクシン首相関連のビジネスと見れば理解が出来るのではないか」と。

・ <8閣僚の不信任決議>

・ 政権与党が圧倒的な議席をもつ下院では野党ができる最大の抵抗は閣僚の不信任決議。5月19-21日行われた野党からの
攻撃の焦点はタクシンFamilyへの8人の閣僚の便宜供与問題。

・ ソムキット蔵相 Thiem Ruammite RdにあるFIDF(Financial Institutions Development Fund)の土地35Raiを不透明な
取引でPojaman首相夫人に売却。FIDFが契約面積を33Raiに狭めて、7億72百万バーツで販売。2Raiを別にしたのは、
道路予定地としたためと説明。

・ スラポン通信大臣

タクシン首相の一族が所有するShin グループに配慮してTOT(タイ通信公社)に支払う手数料を引き下げたのではないか

・ ワン ムハマド ノア副首相 Yalaにある数百万バーツもの価値のある家はどうしたのか?

・ スチアート副首相 蔵相時代、タイ軍人銀行、タイ ダニュー銀行 タイ金融公社の合併を承認して首相の息子が持つ
タイ軍人銀行の資産価値を挙げた。

・ スリヤ運輸大臣 タクシン首相一族が60%の株式を所有するSC Assetの所有する土地に道路を建設して資産価値を
上げたのではないか。

・ チャワリット副首相 Shin コーポレーションが所有するiPSTAR 衛星を国防省が中国からの船舶調達との取引に際して利益を与えた。

・ アデイサイ教育相 大学入試問題漏洩事件とその責任者が発覚直後に昇給の上転勤したのは何故か。首相の娘がチュラ大学
合格と関係があるのか、など。

・ 国家汚職追放委員会 5月末に、ワン ムハマド ノア副首相とアデイサイ教育相は同委員会から呼び出しを受ける予定。

・ タクシン首相 「野党の本当の狙いは私だ」

・ もっとも不信任決議は5/24に否決されることになるが、野党にとって本当に有益であったのかどうか不明。
5/22のアサンプション大世論調査でも首相支持率は前回60.4%から落ちたが56.9%と依然高い。

・ 南部同時襲撃事件 4月28日に南部3県で武装集団が100箇所以上もの警察署などの襲撃事件を受けて、
軍や警察など治安当局と銃撃事件となり、100人以上もの死者が出た。死者の大半が15-20歳前後の若者であったことに
国民は衝撃を受けたが、経済面では影響は少ないと見られる。理由は、3県のGDPはタイ全土の1.3%程度であるため。
観光面では、マレーシアからの観光客が減少。

・ 自動車生産伸びる FTI自動車部会の発表によると1-3月の自動車生産台数は前年同期比3割増の21万8700台。
主力の1tピックアップも33%増の13.6万台突破。オートバイも好調で、前年比21.6%増の71.4万台。

・ サイアムセメント好業績 耐久消費財としての住宅関連も好調。例えば、サイアムセメントの4半期の決算を見ると、セメントが売り上げ
23.2%増、利益は55.3%増、建材も売り上げ15%増の利益は33%増となっている。利益の稼ぎ頭は、石油化学で19.9%増
(いずれも前年比)の32.2億バーツ。なお、主要株主は王室財産局。

・ 日本の景気回復

5月21日の上場企業の決算報告を見ると大幅な増収、増益を示す会社が増えている。第1四半期のGDPの伸び3.9%を年換算すると
5%を越えるとか。

タイからの輸出の14.2%を占める日本は第2位。 第1位は米国17%、3位はシンガポール7.3%、4位は中国7.2%)輸出の動向は
タイ経済を大きく左右する。最近では、中国貿易が大きく伸びて、タイからの輸出全体が12.6%の伸びという中で、中国向けは
54.8%となり、上位4カ国で全体の55%を越える。

# by tmobkk | 2004-05-01 19:22 | タイの動き