前の国王との最後の別れ、如何に前国王が国民から敬愛されていたか

タイの動き(2017.11)
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1.国王の火葬(10/26)
2.国王が残されたもの(国王とスポーツ)
3.代替エネルギー事情
4.タイの貧困対策
5.日系企業の海外進出の課題と対策

1.国王の火葬
昨年10月13日に前国王が崩御され、王室関連の一連の葬送の儀式が執り行われた後10月29日から一般国民が王宮の戴冠式ホールに安置されているご遺体に別れを告げることができた。その後、10月5日が最後の日となった。当日は朝受け付けた11万人を超える弔問の列ができ、翌10月6日午前2時18分に閉門されたのである。報道では、337日の弔問期間に約1300万人もの国民が弔問におとづれた。10月26日の火葬日だけでも君主制の導入する国を始め各国の元首が来タイされ、王宮前には20万人が、全国の参拝所でも1千万人を超える国民が拝礼した。
これらの数字から、如何に前国王が国民から敬愛されていたか、わかる。
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2.国王が残されたもの(国王とスポーツ)
ラマ9世は若い時には様々なスポーツを楽しまれた。バトミントン、セーリング、テニスなど。例えば、1967年東南アジアスポーツ大会(SEA大会)でヨットのOKデインギークラスで優勝をされた。会場はPatayaで開催されたレースで長女のウボンラタナ王女と一緒に優勝された。しかも、そのボートは国王自身が制作されたものである。
国王は選手が国際試合に出場する場合、「スポーツは勝利が全てではない。規則を守ることが重要だ」と訓示されていた。別の機会には「選手は勝利を求めることは普通である。タイの選手は2つの役割がある。1つは選手としての役割。もう一つはタイ国民としての役割である」




3.代替エネルギー事情―ソーラーパワー
    10/6のAFPBB Newsでは、「英国で、建設予定の洋上風力発電所から供給される電気の料  金が、計画中の原子力発電所からの電気の料金を下回る」ことが明らかとなり、広大な原発の建設が疑問視されている。 ビジネス・エネルギー・産業戦略省は9月、新たな洋上風力発電所3か所の建設に伴う国の補助金受給のための入札結果を公表した。タイの再生エネルギー、中でも太陽光の買い上げ価格が今までの水準よりも下げて2.5THB/kwhになれば、どこまで参入する企業が増えるのか?再生可能エネルギーは望ましいが、化石燃料と比較してどこまで優位性を生み出せるかが、課題であろう。
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4.タイの貧困対策、10月から実施
内容は以下の通り。所得が年間3万バーツ以下または失業者は月300バーツが支給される。年間所得10万バーツ以下の場合は、月200バーツが支給される。しかし、使える場所が限定される。カード式の支払い(EDC)ができる店で、政府が全国に2万店を選定「トンファ店)しEDC機器を設置した。全国に75000もの村があるが、そこにはほとんどEDC店はない。
東北コンケン県に本社がある情報会社が、ウボンラチャタニ県を中心に対象者を調べた。対象者は、カードを受け取るより、現金を受け取り、自由に使いたい、という意見が多い。村から離れた町に出て「トンファ」で買わねばならない。しかも、自分たちの村で同じような商品が安く買えるが、トンファでは高く買わざるを得ない。
いずれにしても全国で170億バーツの資金が回ることになる。村にある商店や屋台では使えず、政府が指定した商品が指定した店でしか使えないのである。
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  5.日系企業の海外進出の課題と対策
日本だけではなくタイも少子高齢化が進展し、将来の労働力不足をどのように補うか、考えることが必要な時代。同時にグローバリズムの今日、製造業をとり巻く環境は激変し、現地化へ対応する中で多品種少量、短納期、低コストなど顧客からの要求は高い。ロボット開発やセンサー技術、IoTなど新しいテクノロジーの誕生や社会構造の変化により、ローカルスタッフの戦略強化、資質向上などモノづくりの在り方も大きく変わっていかざるを得ない。OVTAでは11/22にこの課題をテーマで公開講座を開催する(弊社は、事務局を担当)
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写真は上から、前の国王を送る火葬殿(王宮前広場)、オムシン銀行の前(黄色の花マリーごルド)、ソーラーパネル製造会社、庶民が利用する市場、11/22のOVTA公開講座の会場
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by tmobkk | 2017-11-03 18:30 | タイの動き | Comments(0)  

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