タイ国王に特許権付与

タイの動き 2009年9月号
目次
1.タイ国王に特許権付与
2.アビシット首相、警視総監の後任者指名もたつく
3.シーナカリン水力発電、突然の増産で下流に洪水
4.UDDが8/17国王にタクシン元首相の恩赦を直訴
5.観光客拡大へ、各種優遇策
6.タイ国王の名前がチューリップに
7.農産物価格保証、キャッサバ、メイズについて



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1. 人口降雨を発案されたタイ国王に特許権付与
プミポン国王が考案された人口降雨技術が欧州10カ国で特許がおりた。このため8月21日タイ研究評議会が国王に特許証書が進呈された。
その際の国王のお言葉。
「国は今、どこへ、どうやって向かうかわからない状況だ」「国民1人1人が知識を持ち、やる気を持てば、国家を発展させることができる」など。

2. アビシット首相、警視庁長官の後任指名でもたつく
2008年12月に発足した民主党政権は、政府の信頼度も徐々にでは回復しているように見えたが、警察庁長官人事ではもたつきが見える。
現在のパチャラワット長官は、4月におきたPAD元リーダーのソンテイ氏暗殺未遂事件の捜査が遅れているのは長官が妨害をしているからだ、との訴えがあって、9月末の定年を待たずに交代をさせよという動きもあった。しかし、パチャラワット長官は国防大臣の兄弟ということもあって政府は軍部と警察の支持が継続して得られる人事を模索している。
警視庁長官の人事は政治に左右されないため、首相一人の承認で済むのではなく、首相が委員長を務める11名の委員会の承認が必要となっている。首相、内務省の大臣、次官、法務省の大臣、次官、警視庁長官など。そのうち6名の同意がないと決定しない。8月20日開催された委員会では、首相の指名した候補には5名、他の推薦者には4名の同意しか得られず、後任が決定しなかった。

3. シーナカリン水力発電、突然の増産で下流に洪水
8月9-19日にマレーシアとタイの共同開発海域にある天然ガスが定期点検のため休止をしているところ、ボンゴットで13日ガス漏れのため稼動が停止した。加えて、ミャンマーのヤダナ、イエタグンの2箇所がガス漏れで稼動休止になり、急遽タイ発電公社EGATは、南部の石油発電所を稼動させ、同時にカンチャナブリのシーナカリン水力発電を増産した。このため、14-15日にかけて、シーナカリンダムの下流にある8つの村で洪水が発生した。
これについては単なる事故だという人もあるが、APEC関連の会議で、ミャンマーの大臣に対して国際社会,ASEAN諸国からアウンサンスーチー女史の解放に向けて圧力がかかったことに対する嫌がらせだ、との意見もある。
EGATの水力発電担当に非公式に聞くと、今まで数年間稼動をしていなかった発電量まで要求されたが、今までは社員が避難命令を下流に出すほどの発電量になったことが無かった。事故だと見せる背景を読み取ることも必要である。




4. 反独裁民主主義同盟(UDD)が国王に恩赦を直訴
 長年、タイと付き合っている先輩に、タイで法律ができる原点はなにか、聞いたことがある。タイ政府のある機関に日本から長年出向していたこともあって、原点は請願だ、と聞いた。日本の司法制度でも、江戸時代の大岡裁きではないが、庶民からの訴えを奉行が見事に裁定をすることによって、支配者への忠誠を高める考えである。スコータイ王朝のラムカムヘン大王(王位継承1278年)時代に誓願を受理して、見事に裁いた事例がある。
 8/17に行ったUDDのタクシン元首相恩赦作戦は、従来は王室を軽視してると見られたUDDの戦略変換を意味する。もちろん、タクシン元首相も350万人の署名とともに、自らも帰国したい、との映像を王宮前広場に集まった数万人の支持者にも訴えている。
 王室は、直ちに政府に対して恩赦の請願書を合法性と署名の有効性を確認するように要請した。政府は60日以内に何らかの結論を出す必要がある。


5. 観光客拡大へ、各種優遇策
 2009年の上半期の観光客の来タイが例年の30%近い減少も合って、ホテル業界の稼働率は50%を割るところもある。このため、バンコクの5星ホテルでは、2泊の料金で3泊できる特別プランなど、観光客の誘致に必死となっている。航空各社も格安航空は別をして、乗客数の減少から、8月後半から10月になるまでの端境期には特別キャンペーン価格を提供。タイ政府のイベント会議誘致機構(TCEB)では、30名以上の多国籍の人が集まる国際会議、展示会には最低3万バーツの補助金を支給、従来国際会議として使えなかった歴史的建造物の会議への使用許可をだすなど焦点を絞って来訪者の誘致に努力をしている。


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6. タイ国王の名前がついたチューリップ
 プミポン国王との名前がオランダの農民が作ったチューリップに使うことを、国王の裁可があった。8/21のバンコクポスト紙によると農民は、黄色のチューリップができたことをちょうど昨年2008年のプミポン国王、即位60周年の行事で王宮前広場が黄色の服装を着た国民があふれている様子を思いだして、オランダ政府を通じて名称の使用をお願いしていた。

7.農産物価格保証、キャッサバ、メイズについて
8月11日に政府は、飼料用のメイズとキャッサバの価格保証制度を承認した。
まず、キャッサバは1ライあたり3.6トンの収穫を基準。生産コストは1.21THB、農家の利益が0.34THB、輸送費0.15THBとして保証価格が1.70THBになった。現在、農業経済事務局はキャッサバの生産量は2970万トンを推計している。
次に、飼料用のメイズは収穫量を1ライあたり、640kgと推計。生産コストは1kgあたり、5.43THB、農家の利益1.42THB、輸送費0.25THBを加えて保証価格は7010THBのなった。
農産物価格保証では、インドの旱魃の影響などもあってサトウキビの国際価格が上昇基調であることから、昨年を上回る価格で決まるのではないか、と推察される。

参考 Bangkok Post紙、Nation紙、Newscrop,週刊タイ経済など
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by tmobkk | 2009-09-01 08:53 | タイの動き | Comments(0)  

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