サマック政権の不信任案、否決(信任)
2008年 06月 01日
タイの動き2008年5-6月
目次
1.サマック政権の不信任案、否決(信任を得る)
2.2007年観光業界の課題と2008年の展望(続)
3.自動車生産、2008年年頭は好調だったが・・・
1.サマック政権の不信任案、否決(信任)
先週6/27(金)にタイの下院では閣僚の不信任投票が行われた。
野党の民主党と民主主義のための民衆連合PADが、サマック首相の指導力をはじめ、カンボジアトノ国境線をビジネスに関係させて譲歩したのではないか、というノパドン外相、米価問題のミンクワン商業相などの行動を問題視した結果。その他の閣僚は、ソンポン法相、ソンサック副運輸相、スラポン財務相、チャルーン内相、サンチ運輸相など。投票の結果は、自らが対象となる大臣などは投票ができないが、圧倒的な与党の数からいずれも否決(信任されたことになる)。
閣僚名 信任 否認
サマック首相 280 -162
ソンポン法相 280 -162
ソンサック副運輸相 280- 162
スラポン財務相 279 -161
ミンクワン商業相 279 -161
チャルーン内相 279 -162
サンチ運輸相 279- 162
ノパドン外相 278 -162
2.日系各業界の課題(続) 前号に続いてJCCの主要業界から観光業界の報告を紹介する。
1)観光 (万人)
①観光客タイ政府TAT目標到着旅客数 伸び率%
2006 1380 1381 +20.0
2007 1480 1450予測 +4.9
2008 1570 1519予測+4.8
2009 -未発表- 1626予測+7.0
特に、2007年に入国旅客数の増えた国は次の通り。(以下、資料はJCC観光広報部会)
ラオス+101、ロシア+53、東欧+36、豪州+23、フィンランド+32(%)など、TATのキャンペーンの効果か。
②バンコク市内のホテル稼働率
宿泊者客室数(年)客室数(日)1-6月閑散期7-12繁忙期年間
2006615万室16,852 76.6 75.0 75.8
2007681万室18,682 68.8 71.9 70.4
2008年開業予定、Kenpinski120,Central World305,Regent327,Le Meridien Bangkok273室と続くことから、今後のホテル業界の行方にも関心が高い。他方、タイ人の旅行者数 総人口6500万人、旅行者200万人(限られた富裕層を中心に3.1%)と旅行好きは確か。
③周辺国の状況
観光客(万)カンボジアベトナムラオスミャンマー
200617831713323
2007148(11ケ月)268(9ケ月)98(10月)23(11ケ月)
上位3カ国韓、日、米中、韓、米泰、越、中泰、中、日
急増の国越、台、中豪、仏、泰越、泰、日泰、中
3.自動車生産、2008年の年初は増加したものの
自動車生産 乗用車 トラック
2008年1月 108,129(25.07) 28,048(28.41) 78,349(23.96)
輸出 国内販売 二輪販売
63,694(38.26) 45,431(10.02) 143,207(-5)
2008年2月
自動車生産 乗用車 トラック 国内販売
123,551(29.47) 34,636(62.24) 88,883(20.04) 68,980(40.65)
輸出 二輪販売
54,571(17.66)147,104(8)
2008年2月になって二輪車の、国内販売が最近12ヶ月で始めて前年比増加になった。
地方経済の回復の指標として、弊社では二輪の販売台数を見ている。乗用車は都会の経済指標。
ところで、インドのタタ自動車が、3月のモーターショーに初登場。2.2リットルのピックアップを出展。今年中に25箇所の販売店を設置して、5000台を目標に売り出す。日系のピックアップと差別化を図るため2.5リットルを避けて低価格路線を打ち出す方針。国内市場の活発化に貢献するか、行方に注目。(タイ経済2/25&3/24)
ところが、政治の混迷、ガソリンなど燃料価格の上昇とともに、自動車の販売状況も減速をしている。
目次
1.サマック政権の不信任案、否決(信任を得る)
2.2007年観光業界の課題と2008年の展望(続)
3.自動車生産、2008年年頭は好調だったが・・・
1.サマック政権の不信任案、否決(信任)
先週6/27(金)にタイの下院では閣僚の不信任投票が行われた。
野党の民主党と民主主義のための民衆連合PADが、サマック首相の指導力をはじめ、カンボジアトノ国境線をビジネスに関係させて譲歩したのではないか、というノパドン外相、米価問題のミンクワン商業相などの行動を問題視した結果。その他の閣僚は、ソンポン法相、ソンサック副運輸相、スラポン財務相、チャルーン内相、サンチ運輸相など。投票の結果は、自らが対象となる大臣などは投票ができないが、圧倒的な与党の数からいずれも否決(信任されたことになる)。
閣僚名 信任 否認
サマック首相 280 -162
ソンポン法相 280 -162
ソンサック副運輸相 280- 162
スラポン財務相 279 -161
ミンクワン商業相 279 -161
チャルーン内相 279 -162
サンチ運輸相 279- 162
ノパドン外相 278 -162
2.日系各業界の課題(続) 前号に続いてJCCの主要業界から観光業界の報告を紹介する。
1)観光 (万人)
①観光客タイ政府TAT目標到着旅客数 伸び率%
2006 1380 1381 +20.0
2007 1480 1450予測 +4.9
2008 1570 1519予測+4.8
2009 -未発表- 1626予測+7.0
特に、2007年に入国旅客数の増えた国は次の通り。(以下、資料はJCC観光広報部会)
ラオス+101、ロシア+53、東欧+36、豪州+23、フィンランド+32(%)など、TATのキャンペーンの効果か。
②バンコク市内のホテル稼働率
宿泊者客室数(年)客室数(日)1-6月閑散期7-12繁忙期年間
2006615万室16,852 76.6 75.0 75.8
2007681万室18,682 68.8 71.9 70.4
2008年開業予定、Kenpinski120,Central World305,Regent327,Le Meridien Bangkok273室と続くことから、今後のホテル業界の行方にも関心が高い。他方、タイ人の旅行者数 総人口6500万人、旅行者200万人(限られた富裕層を中心に3.1%)と旅行好きは確か。
③周辺国の状況
観光客(万)カンボジアベトナムラオスミャンマー
200617831713323
2007148(11ケ月)268(9ケ月)98(10月)23(11ケ月)
上位3カ国韓、日、米中、韓、米泰、越、中泰、中、日
急増の国越、台、中豪、仏、泰越、泰、日泰、中
3.自動車生産、2008年の年初は増加したものの
自動車生産 乗用車 トラック
2008年1月 108,129(25.07) 28,048(28.41) 78,349(23.96)
輸出 国内販売 二輪販売
63,694(38.26) 45,431(10.02) 143,207(-5)
2008年2月
自動車生産 乗用車 トラック 国内販売
123,551(29.47) 34,636(62.24) 88,883(20.04) 68,980(40.65)
輸出 二輪販売
54,571(17.66)147,104(8)
2008年2月になって二輪車の、国内販売が最近12ヶ月で始めて前年比増加になった。
地方経済の回復の指標として、弊社では二輪の販売台数を見ている。乗用車は都会の経済指標。
ところで、インドのタタ自動車が、3月のモーターショーに初登場。2.2リットルのピックアップを出展。今年中に25箇所の販売店を設置して、5000台を目標に売り出す。日系のピックアップと差別化を図るため2.5リットルを避けて低価格路線を打ち出す方針。国内市場の活発化に貢献するか、行方に注目。(タイ経済2/25&3/24)
ところが、政治の混迷、ガソリンなど燃料価格の上昇とともに、自動車の販売状況も減速をしている。
by tmobkk | 2008-06-01 23:37 | タイの動き | Comments(0)